東洋医学についての簡単なお話-21-RE

『肺経』の続きを書いていきます。

今回は『肺経』に関連している感情のお話です。『肺経』と関連が深い感情は『悲しみ』です。特に『深い悲しみ』が『肺経』に影響をおよぼします。例えば誰か大切な人と別れるとか、大切な何かを失うとかなどです。

そこには何かを『なくした』感覚の喪失感がともなったりもするようです。また具体的に目に見えるものだけではなく、自分の中にある魅力や才能などがない、失ったなどの感覚も『深い悲しみ』に結びついていることがあるようです。

ほとんどの方が『悲しみ』という感情や喪失感などあまり感じたいとは思わないですよね。その為私達の多くは感じたくないので、あるいは早く嫌な感覚・感情から抜け出して『悲しみ』を感じなくてすむような考え方や精神論をもちます。例えば「強くなければいけないとか」・「早く乗り越えなくては」などです。このような考え方がいけないわけではないのですが、このような考え方が強すぎると今自然に湧いてきている感情や感覚を無視したり・軽視することになります。そうなると『肺経』の『気』の流れに異常をきたすようです。感情や感覚に浸り過ぎるのもよろしくありませんが時には自然に湧いてくるままに感情・感覚を感じてみることも大切ですね。

『肺経』・『大腸経』にまつわる症状がある方はもしかすると自分自身がまだ気づいていない『悲しみ』があるかもしれませんね。

心当たりがある方は、自分を見つめる時間をとられてはいかがでしょう。何か発見があるかもしれませんよ。

長くなりましたので続きはまたの機会にします・・・



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